先日ハウスデオーバニックという会の研修で、川崎へ行ってきました。
中川忠工務店の中川義仁です。
ハウスデオーガニック(House de organic)は、
「子どもたちの未来に豊かな暮らしを残したいという想いを持ち、
パッシブハウス、LCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)を目指す、工務店、設計士、インテリアコーディネーターのスキルアップを行い、協働するためのネットワーク」
(ハウスデオーガニックFacebookより引用)です。
近況報告から、ゲスト講師を迎えての勉強会などを定期的に行ってます。
報告会では、会の皆さんの頑張りを感じ、毎回、とても良い刺激をいただいています。
また会の皆さんと施工報告などの実務を共有することで、勉強にもなります。
そして午後からはセミナー。
まずは、浸水住宅に関して、南雄三氏にお話しいただきました。
【南雄三氏による講演】
内容をココで共有できないのが残念ですが、家を建てる者として大変勉強になりました。
つづいて、環境活動家 露木しいな氏のお話。
【露木しいな氏の講演】
2001年生まれという、まだ若い露木氏。
高校三年間を「世界一エコな学校」と言われるインドネシアの「Green School Bali」で過ごし、現在は慶應義塾大学環境情報部に入学。
「大学は待ってくれるけど、気候変動は待ってくれない」と思い、休学しながら環境の講演活動を行っておられます。
地球環境について、こんなに若い方も情熱を傾けて活動している姿を目の当たりにし、もっと私たちもできることがあるのではないかと強く感じました。
一人ひとりが行うことは小さな小さな一歩もでも、多くの人の一歩が積み重なれば大きな一歩に。
それがやがて大きな変化へとつながっていく。
私ができることといえば、やはりエコな住宅を建てること。
高断熱高気密住宅=エコハウス
今年の夏も猛暑で、電力不足を懸念して、節電への呼びかけを行っていました。
しかし、本当に暑い住宅で冷房の使用を我慢すると、熱中症になったり、高齢者や小さな子どもさんにとっては命の危険にさらされることも。
とはいえ、住宅が占める電力の使用量は大きい。
やはり、電力の使用が極力少なくて済む、エコハウスの建築が、地球環境をこれ以上悪化させないためにも重要だと感じます。
弊社が推奨する、住宅性能を重視した高断熱高気密住宅は、もちろん、環境にやさしいエコハウスです。
少ないエネルギー量でも、家中の温熱環境を快適に保ちます。
プラス、太陽光発電システムを導入して自家発電を行うことで、さらにエコな住宅に。
災害時にも、安心して暮らすことが可能に。
そして、使用する建材も出来る限り地球環境にやさしい材料を選ぶこと。
また、家を内部結露などの腐食を出来る限り防ぐ施工を施し、高耐久で長持ちする住宅にすることで、何十年経過しても壊す理由が見つからない家づくりで、次世代に住み継げる住宅に。
今日本で多いスクラップアンドビルド(scrap and build:建てては壊す)のではなく、ストック住宅(年月が経過しても再利用できる住宅)を建築することで、解体時のゴミの軽減にもつながります。
住む人に本当に住みやすい家を建てる
「このままの家づくりではダメだ」と感じ、
「住む人に本当に価値の残る住みやすい住宅を」をいう想いから、高断熱高気密の住宅建築をはじめ、何年も経過しました。
なんでも新しい取り組みは風当りが強かったりします。
まずは自社大工の高性能住宅建築への断熱気密施工等の強化から始まりました。
いまでは、共に家を建築する協力業者さんも高断熱高気密住宅の家づくりに協力して意識して施工してくれています。
「性能を重視した真に暮らしやすい住宅を」
と、高断熱高気密住宅を選ばれるお施主様が増えています。
最初の一歩は踏み出し辛いこともあるかもしれませんが、続けることで小さな変化の積み重ねが気づけば大きなものになっています。
今年は、いろんなご縁から、ついにパッシブハウスの認定申請ができる住宅を完成することができました。
(パッシブハウス認定申請中:宇治の家)
次世代を担う子どもたちに、過酷な地球環境を遺さないよう、これからも自分ができることをコツコツと行っていきたいと思いました。
最後に。
川崎で宿泊しました、川崎キングスカイフロント東急REIホテル。
こちらもサスティナブルな取り組みをされていて、しかもオシャレでステキなホテルでしたのでご紹介します。
「百聞は一見に如かず」といいますが、お洒落な内装はやはり仕事柄も見ていて勉強になります。
駅からは少々遠いですが、シャトルバスがあります(ただし1時間に1本と本数が少ないので注意・・・)
川崎へ行かれる際は、ご宿泊してみてはいかがでしょうか。
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