中川義仁 自己紹介へ

光熱費節約と家の耐久性を高める気密施工とは

2020/01/25(土) NAKACHUの家づくり

先日、家づくりを行っているおうちで、気密測定が行われました。
中川忠工務店の中川義仁です。

【実際の気密測定の様子】

家のスキマを測る気密測定

◎気密測定とは、家にどれくらいのスキマがあるのかを測ること。

 気密測定は、家づくりの途中で行います。

それは、気密施工がきちんと行われているかを数値化して確かめるため。

ここできちんと目標気密数値をクリアしてないと、家が完成した時に最初に計画していた性能数値が出なくなる、つまり、思った以上に光熱費がかかってしまったり、冬あたたかく夏涼しい家にならないので要注意!

ちゃんと測定して、気密が取れているかを確かめるんです。

気密性を高めると、将来の光熱費がお得になる

家のスキマはできる限り少なくすることが大切です。
スキマがあると、そのスキマから冷たい空気が家の中に入ってきて、部屋を寒くする原因に。
スキマ風が絶えず入ってくる部屋では、いくら暖房をつけてもなかなかあたたまらず。
冷気が床付近にたまって足が冷え、暖房であたためられた空気は頭の方にたまって顔はのぼせて不快に。

つまり、あたたかく快適な家づくりのためには、家のスキマはできる限り防ぐことが重要

暖房や冷房の効きも良くなるため、将来かかる光熱費のコストを抑える方ができます。

値上がりを続ける電気代。電気代がかさむ家より、電気代が少なくて済む家にすること。これは、何十年と暮らす家において、大変重要だと考えています。

気密施工をきちんと行うと、長持ちする家になる

 

 また、スキマが少ないということは、部屋の中の空気が外に逃げにくくなります。
これは実は、家の耐久性を高めるのに一役買っています。

 家の中の空気は、人が吐く二酸化炭素や生活するうえで発生する水蒸気(料理やお風呂など)で湿気を含みます。
その湿気を含む空気が、家のスキマを通って壁の中に入り込んでしまうと、壁の中で結露を起こしてしまう可能性が高まります。

壁内結露は、建物の中で水分が発生し、木を腐食させたり、カビ、ダニ、シロアリの発生へとつながる怖いもの。

将来、家のメンテナンス費はかかってくるものですが、想定以上に家のメンテナンス費や補修費用がかからないようにするためにも、長持ちする家になるように施工することが大切。

また、断熱、気密性を高めて光熱費が安価にすることができれば、その分を将来のメンテナンス費の貯蓄に回すこともできますね^_^


建物の耐久性を高めるためにも、家の中のスキマは少ないのに越したことはないんですね~

気密性を高めるためには?

気密性を高めるためには、とにかく家の中のスキマを埋めていくこと。
断熱の施工方法で気密施工も変わってきますが、気密シートや気密テープで、とにかくスキマを丁寧にふさいでいくこと。


【気密シートとテープでスキマをふさいでいます】

この作業はとても緻密で、とても重要。
大工の繊細で厭わないひと手間が、住み心地良く、かつ、長持ちする家づくりにつながっていきます。

出来上がってしまえば見えなくなる気密施工ですが、すごく重要な工事。

そして、その気密施工がきちんとできているかどうかが、数値で明らかになるのが、気密測定、というわけです。

延床面積に対して、スキマがどのくらいあるかがわかる気密測定

気密測定では、相当スキマ面積を延べ床面積で割って算出されます。

今回の家づくりでは、C値(気密性能をあらわす数値)0.2という結果に。
正確には、0.191!


【気密測定の結果です】

目標の数値を無事にクリアしました^^

これも、施工大工が一生懸命、丁寧に気密施工を行ってくれたおかげです。

ちなみに、C値0.2とは、このおうちの延床面積に対し、スキマ面積は、4㎝×10㎝=40㎠。

こんな感じです↓

 
【赤い印が相当スキマ面積】


【スキマは少なければ少ないほど◎】

家を密閉空間にするからこそ、より室温管理がしやすく、また家の中の空気をキレイに保つことができるんです~

 

基礎断熱、内部の断熱施工、気密施工が終わり、気密測定も良い結果が出て嬉しい限り。
家づくりはいよいよ内装に入ってきます。

最後まで気を抜かず、喜んでいただける家づくりができるよう、しっかり施工します!

 

最後に、今回気密測定をしたおうちの構造見学会を開催します。
詳しくはこちら↓

◎C値0.2の家づくりの構造見学会が開催されます◎

冬はあたたかく、夏は涼しい。
断熱性能にこだわった家づくりが進行している現場にて、構造見学会を開催します。

完成してしまうと見えなくなる、家の構造はとても大切な部分。
高断熱高気密住宅は、断熱材・気密材密の施工の仕方で家の性能数値が変わってきます。

・高断熱高気密住宅って、一般的な住宅と何が違うの?
・断熱材や気密材って、どんな風に施工されているの?
・家づくりって、どんな風に行われているの?
・中川忠工務店の家づくりってどんなもの?

 このような疑問をお持ちの方には、特におすすめです~現場を見ながら、ご説明させていただきます~

◎日時:2020年2月1日(土)・2月2日(日)10時~15時(完全予約制)
※土曜日は、職人が施工している中での見学となります。安全等配慮して施工いたしますが、何卒ご了承ください。

◎場所:大阪府枚方市長尾元町(JR学研都市線長尾駅 徒歩約8分)

◎ご予約方法 お申込みフォーム、もしくはお電話にて、見学ご希望日時、お名前、参加人数、ご連絡先をお伝えください。
       ご予約TEL 072-857-6138

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