施工中の養父の家にて、気密測定を行いました。
中川忠工務店の中川義仁です。
【気密測定の様子】
結果は、目標数値を上回る、C値0.2!
【C値 0.2】
これが気密測定の結果シートです。
【気密測定結果シート】
いつも目標数値に到達することはもちろんですが、出来る限り目標以上に良い数値が出るようにと心掛けていますので、これは嬉しい結果でした。
また、お施主様にも
「想定を上回る性能が得られ、大変嬉しく思います。中川さんの緻密な計画と、大工さんの丁寧な施工の賜物ですね!」
と、大変嬉しいお喜びの言葉を頂戴いたしました。
◎なぜ気密性は重要なのか
高断熱高気密住宅 NAKACHUの家では、住宅性能向上のために、断熱性能とあわせて重要なのが「気密性」であると考えています。
気密性とは「どれだけ家に無駄なスキマが無いか」ということ。
スキマの多い家は、冬は寒く夏は暑く、花粉などの有害物質が家の中に入りやすくなります。
高気密の効果【1】室内の温熱環境の快適性向上と住宅の省エネルギー化
冬、スキマ風が多く入る家は寒いですよね。
夏、スキマから熱い外気が流入してきたら、室内でエアコンをつけても効きが良くないですよね。
高性能のダウンをいれたダウンジャケットを着ても穴が開いていたら寒いように、いくら高性能の断熱材を敷き詰めてもスキマが無駄に多いと冬は寒くて夏は暑い不快な家になってしまいます。
スキマ風の多い家は、冷暖房のエネルギーロスも大きくなります。
適切な温熱環境で快適な住まいにするためにも、光熱費の無駄なコストを削減するためにも、気密性を高める施工が重要です。
【第一種換気システム 配管の様子】
高気密の効果【2】内部結露を防いで耐久性の高い住まいづくりに貢献
無駄なスキマが多いと、壁の中や床下、天井などにも空気が自然と流入していきます。
家の中は、ヒトの吐く空気、料理やお風呂などの日常生活を行う上で意外に湿気が大量に発生しています。
梅雨から夏にかけては、外気も湿度が高くなります。
その湿気を多く含んだ空気が壁の中などに入っていくと、壁の内部で結露を起こし(内部結露)、家の主要な構造材である土台や柱などの木を腐らせたり、カビやダニを発生させたりします。
内部結露が起きても、部屋の中からはなかなかわかりません。
気付いたら家が腐食していたり、カビによる健康被害が起きてしまったり。
家を良い状態で長持ちさせ、かつ、住む人の健康を守るためにも、気密性は大切です。
【内部結露防止に、屋根や壁内、床下などに空気の流れを通す施工も重要ですが、湿気も遅滞なく流れていくように計画します】
高気密の効果【3】室内を計画換気でいつもキレイな空気質を保つお手伝い
余分なスキマからは、花粉やPM2.5、粉塵やタイヤカス、ウィルスなど、様々な有害物質を含んだ外気の汚れが流入してきます。
高断熱高気密住宅 NAKACHUの家では、気密性を高めるからこそ、第一種換気システムの導入をお勧めしています。
第一種換気システムとは、家の中に空気を取り込む給気、空気を排出する排気、共に機械で計画的に行う換気方法です。
一昔前の住宅は、スキマも多く空気が絶えず入ったり出たりしていたので、換気については重要視されていませんでした。
しかし、住宅建材に化学物質が含有されている建材を使用したり、気密性の高い部分と低い部分が混在する家の作りだったり、そこそこ気密性が高まってくることで、「汚染物質をきちんと排出する」計画的な換気を行うことを今は義務付けられています。
換気は高気密な住宅だからこそ重要、かつ、そこに住む人の健康を守るためにも重要だと考えています。
綿密な換気計画で、家の中の空気を絶えずキレイに入れ換えること。
かつ、換気システムの給気口に外気清浄機を取り付けることで、外気の汚れを清浄機で一掃。
キレイになった空気で家中を満たすことができます。
【第一種換気システム:今回はマーベックスの澄家を採用】
◎気密性を高めるには
家づくりにおいて気密性を高めるには、高品質な建材の選定と、計画的な施工が必要になります。
そして、なにより重要なのは、大工による丁寧で細かな施工です。
高気密な住宅づくりは、建材費や施工の手間など、低気密な住宅よりも手間やコストはかかりますが、快適な家づくりのためには欠かせない大切な要素です。
住む人が暮らしやすく快適な毎日を送るためにも、健やかで長持ちする家にするためにも、高気密住宅はおススメです。
養父の家も、いよいよ施工が折り返し地点にきています。
どんどん、おうちのカタチ、内装がはっきりとしてきます。
気を抜かず、最後まで心を込めて施工いたします。
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