「室温を2度上げると健康寿命が4歳延びた」
と題して、住まいと健康には深い関係性があることについて、週刊新潮で特集されていました。
中川忠工務店の緒方ゆうこです。
【週刊新潮 1月30日号】
残念ながら、暑い夏に熱中症で命を落とす方がいらっしゃいます。
特に、近年は猛暑が続く夏。
室内にいても熱中症になる方が多い。その危険性は、暑い夏にたくさん報道されます。
しかし、暑い夏ももちろんですが、もっと危険なのは寒い冬の寒い自宅。
冬に室温が18℃を下回る寒い室内で過ごすと、心疾患などの重篤な病をはじめ、さまざまな病気を発症するリスクが高まります。
さらには、脳年齢にも悪影響を及ぼすことがわかっています。
夏の冷房と同じで、冬も暖房を我慢することが多い
我慢強い気質の日本人は、冬は寒いのが当たり前だと、家の寒さを我慢して過ごしている方が多い。
また、居室ごとに冷暖房管理をする家が多いので、人がいない部屋はもったいないからと、ほとんどのおうちで暖房をつけないのではないでしょうか。
これでは無暖房の場所と、暖房をつけている部屋との間で大きな寒暖差が生じ、その寒暖差によってヒートショックを引き起こす危険性が高まります。
ヒートショックが原因と見られる入浴中の家庭内事故は、年間約1万9千人と推計されます。
残念ながら入浴中に命を落としてしまう方の9割以上は、65歳以上の高齢者の方。
とりわけ、75歳以上の年齢層の方で増加しています。
また、入浴時だけでなく、実は、リビングでヒートショックが起きてしまう件数もかなり多いんです。
その体調不良、家の寒さが原因かもしれません
冬は寒いものだから、と、寒い家で過ごす健康リスクについて知らない方が多いと感じます。
・寒さで体をぶるぶると震わせることで血圧が上がったり、血管に負担をかけるリスク
・寒さで風邪を引きやすくなるリスク
・寝室の寒さで夜間頻尿を引き起こし、睡眠障害になるリスク
・寒いことで体を動かさなくなり、筋力が低下するリスク など
家の中の寒さを我慢し続けることは、知らず知らずのうちに体に負担をかけています。
こういった寒い家での健康リスクが周知され、家を温かく保つ大切さを知っていただければと思います~
【よかったら週刊新潮の記事をご一読ください~】
あたたかい家で暮らすことによる、健康改善効果は高い
断熱性の高い住宅で暮らすと、様々な健康改善効果が報告されています。
・風邪を引きにくくなる
・血圧が安定してきた
・アレルギー症状が改善した
・関節痛が緩和された
・夜間頻尿が治まり、朝までぐっすり眠れるようになった
・寒い冬でも、朝布団からさっと出られるようになった など
今は断熱材の質もぐっとよくなり、断熱性気密性を高める施工をきちんと行えば、冬もあたたかく暮らせる家づくりができます。
ただ、断熱性気密性は、家を建てる施工会社によるところが大きいので、これから家を建てられる方は、冬でも室温があたたかく保てるように断熱気密施工をきちんと行ってもらうように伝えましょう。
今お住まいのおうちが寒い場合は、適切に暖房を使って、過ごす部屋の室温が下がりすぎないように。
冬場の窓からはおよそ60%の熱が逃げるので、部屋が寒ぎる場合は窓の高断熱化対策を行うこともおススメです~
また、ヒートショックが起きやすい浴室は、入浴前に十分浴室をあたためておくこと。
服を脱ぎ着する脱衣室には暖房を置いて、あたためること。
寝室が寒い場合は、暖房のタイマーをかけて起床時には室内がある程度あたたかい状態にして、血管に負担がかからないように。
高齢の方ほど寒さを我慢しすぎず、適切に暖房を使いましょう。
24時間のうち、半分以上を家で過ごします。
だからこそ、健康に毎日を暮らすためにも、健康で過ごせる家づくりを。
最後に
運動、食事、生活習慣改善に意識を向ける方は多いと思います。
実はそれらと同じように、住まいの温熱環境の改善は、体に良い影響を与えます。
あたたかい家づくりの大切さの認知度は、まだまだ低いと感じるからこそ、こういった多くの方の目に触れる機会の多い週刊誌の記事で取り上げられることをうれしく思います。
寒い家で体調を崩す方が減りますように。
高断熱高気密でつくり家づくりの大切さを、これからも伝えていきたいと思います~
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