こう暑いと、家をもっと涼しくしたいと思いますよね。
中川忠工務店の中川義仁です。
家の中が暑くなる原因は、家の性能にある
夏に家の中が暑くなってしまう原因は、家の性能にあります。
もっとカンタンに言うと、外気温の影響を受けにくくする施工ができているかどうか、ということです。
◎夏でも涼しい家づくりのために必要な施工 ポイント4つ
【1】断熱材
外の熱を家の中に伝えにくくしてくれるのに必要なのが、断熱材。
この断熱材を、十分な厚みで必要なところにしっかりと入れておくことで、外の熱が部屋の中に伝わりにくくしてくれる手助けとなります。
【2】気密施工
そしてスキマ。
部屋で冷房をつけていても、窓が開いていて外の熱い空気が入ってきていたら、部屋は涼しくなりませんよね?
イメージとしてはそういう感じ。
家のスキマを出来る限りうめること=家の気密性を高めること。
冷房の効きをよくするためにも、非常に重要な施工ポイントなんです。
【3】高性能な窓
そして窓。
窓は、言ってしまえば壁に空いた大きな穴。
その穴をふさぐようについている窓は、家の中で最も熱損失が大きい場所。
つまり。
窓から外気の熱が部屋の中にどんどん伝わってくると、部屋はちっとも涼しくなりません。
だからこそ、窓は外の熱を伝えにくい=高断熱な窓を選ぶべき。
【4】換気施工
そして、換気。
家の気密性を高めると、当然必要になってくるのが換気システムです。
家の中の空気は、人の吐く二酸化炭素や、家の中にある化学製品、何気なく使用する防虫剤や殺虫剤、芳香剤などですぐに汚れてしまいます。
そのままにしておくと、体調不良やアレルギーやシックハウスなどの発症原因にもなるため、家は今24時間換気システムの設置が義務付けられています。
そして、この換気システムの選び方も、実は、家の中の室温に影響を与える大切なところ。
外の暑い外気がそのまま家の中に入ってこないように、熱い空気を冷やして熱交換してくれる換気システムを設置すること。
細かなポイントはもっとありますが、ざっくりと大きく分けると家の性能を上げるのに重要なポイントはこの4つ。
ですが、断熱性も気密性も、窓も、換気システムの選び方も、家を建てる方からすると、よくわからないことが多いと思います。
恐らく、建築会社任せになってしまうところでしょう。
当然、家の性能を上げると、その分建築コストも上がります。
家の建築費だけに注目して家づくりを行ってしまうと、どうしても家の性能を軽視しがちになってしまいます。
では、家を建てるとき、家の性能レベルってどのように選んだらよいのでしょうか。
家の性能のレベルとは?
性能のレベルっているのは。
カンタンに言うと。
さきほど書きました断熱、気密、窓、換気システムを、どれだけ性能の良いものを導入するか。
気密でいえば、どれだけスキマをうめるための丁寧な施工をするか、ということ。
- 断熱材は、高性能な品質の断熱材を、厚み増やせば増やすほど、断熱レベルアップに。
- 気密は、スキマをうめる施工を手間を掛けてと高性能な気密シートやテープをつかって行うと、性能のレベルアップに。
- 窓は、より高断熱な窓を導入すると、性能のレベルアップに。
- 換気システムも、より高性能な換気システムを導入すると、性能のレベルアップに。
つまり、費用をいとわなけらば、とことん高性能な家が建てられるというわけです。
しかし、家づくりには必ず予算が存在します。
そして、家を建てる地域によって、おススメの性能レベルも存在します。
(寒い北海道は、極寒の冬を耐えうる性能が必要になりますが、大阪だとそこまでの性能は必要ないですよね)
あなたの家づくりに合った、家の性能レベルの選び方
長々と書いてしまいましたが、お伝えしたいのは。
「家の性能レベルを決めるのにおススメな方法」
その方法とは、
これから家を建てる場所の気候条件や立地条件、希望の家の形状や造り、家族構成、生活スタイル、等を考慮して。
・建築費の予算
・希望の年間光熱費
・理想の温熱環境
・家を建ててからかかる家にまつわるコスト(メンテナンス費、月々かかる光熱費、等) など
をシュミレーションしながら、家の性能レベルを決めていく方法です。
家の性能に注力しながら家づくりを行うと、
“その家に住むことで将来かかる、月々の光熱費の試算ができる点が大きなメリット”だと思ています。
建築コストを気にして性能のレベルを下げたとしても。
建築後30年間光熱費を支払い続けることによってかかるランニングコストを試算すると。
性能のレベルを少し上げて建築した方が、建築費を含めても生涯支払う家のトータルコストでいうと安くなるという結果が出たりします。
家を建てる時は、どうしても家の建築費にばかり目がいきがちです。
家を建てる費用は決して安価なものではありませんから、もちろん当然のこと。
しかし、ずっと住み続ける家だからこそ、何十年後、その家にかかる費用で困ることの無いように。
予め、将来かかるトータル費用を頭にいれて家づくりを行うことをお勧めしています。
なにより、快適な室温でずっと暮らせるわけですから。
その心地よさや、健康に良い温熱環境で生活できる素晴らしさは、声を大にして言いたい大きなメリットと言えます。
そして、わかりにくいと言われる家の性能は、シュミレーションするときに数値化し、目で見てわかるようにしています。
「家の性能って?何が違うの?」
と、お悩みの方に、家の性能の大切さと、その選び方が少しでもご理解いただけたら嬉しいです。
まとめ
家を建てる際は
◎家の建築費だけでなく、建築費プラス将来かかる家のトータル費用(光熱費も含む)を試算してみること
◎家の性能レベルは、家のトータルコストを試算しながら決めることがおススメ
この2つがとても大切だと思っています。
車を買うときにも、燃費を気にして買うように。
家電製品を買うときにも、消費電力を気にして買うように。
家も、ランニングコスト(光熱費など)を考慮して建てることが大切です。
本日は以上です。
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