大阪は例年より早く梅雨入りし、雨の日が続いていますね~
中川忠工務店の中川義仁です。
さて。今回は無垢のフローリングの話。
先日、お客様とお話ししていた時のこと。
お客様「よく無垢のフローリングを勧められるのですが、あんまり魅力を感じていなくて・・。お手入れも大変だったら、無垢のフローリングは避けたいのですが。」とのことでした。
たしかに、NAKACHUの家でも無垢のフローリングはおススメしています。
しかし、お客様がおっしゃるとおり、複合フローリングと比べて傷がつきやすい、曲りや反りが起きる可能性がある、などの注意点があります。
そこで、無垢のフローリングのメリット・デメリットについてご説明します。
無垢のフローリングとは?
まずは無垢のフローリングのご説明から。
無垢のフローリングは1本の丸太から切り出した、天然木の一枚板のこと。
これに対し、複合フローリングは、合板などの基材の表面に化粧板を張り合わせた床板のことをいいます。
複合フローリングには、天然木の挽き板を合板に張り合わせたもの、突板を合板り合わせたもの、木目模様をプリントしたシートを基材に張り合わせたもの、などがあります。
無垢のフローリング・メリット
・自然素材100%であり、接着剤なども使用しないため、化学物質に敏感な方などにも安心して使用できる
・木本来の色や風合い、芳香を楽しめる
・天然木ならではの踏み心地の良さを体感できる
・調湿効果があるため、湿度の高い時期でも床がベタベタしにくい
・冬はほんのりあたたかく、夏はひんやりと涼しい など
無垢のフローリングの良さといえば、自然の恵みである木本来の気持ち良さを感じていただける点にあると思ってます。
また、自然素材であるため、ハイハイする赤ちゃんや小さなお子さまにも安心して素足で体感いただけます。
無垢のフローリング・デメリット
・自然素材であるがために、無垢の木は、曲りや反りなどが発生することがある
・樹種によっては傷がつきやすい
・シミになりやすいため、水に気を付けなければならない
・天然木であるため、木目や節の出方がカタログと違うことがある など
無垢のフローリングを採用するにあたって、注意しなければならないことが、「曲りや反りなどが発生することがあること」。
天然木は伐採後も呼吸していますから、乾燥などによって曲りや反りなどが起きることがあります。
(この曲りや反りを避けたい場合は、天然木の挽き板を合板に張った複合フローリングをお勧めしています。)
樹種によっては傷がつきやすいのも気を付けなければならない点です。
小さな凹み程度ならば、お施主様にて修復できる場合もあります。
(お施主様が出来る手軽な補修法としては、固く絞った濡れたタオルを置いてアイロンをかける、など)
木は水に弱い為、水分をこぼした場合はすぐにふき取ることも重要です。
油ジミも奥まで染み込むと取れなくなりますから、何かをこぼしたらとにかくすぐにふき取ること。
また、自然素材である木は、木目も色合いも二つとして同じものはありません。
カタログで見ていた雰囲気と、実際に納品される木の表情が若干異なることもあります。
特に節の出方は木によって違うことを念頭に置いておきましょう~
最後に
冒頭のお施主様は、無垢のフローリングを勧められたら、採用しないといけないのか・・と心配されていました。
ですが、そんなことはありません^^
NAKACHUの家は、自由設計の注文住宅。
何を使うかは、できる限りお施主様のご希望を叶えられるようにしています。
予算や、仕様によっては使える、使えない等出てくる場合もあります。
その際は、きちんとご説明し、ご相談しながら進めて参ります。
どんなものにも、長所・短所があるかと思います。
その点を知っていただいたうえで、決めていただけるように努めています。
無垢材も、その良さや注意点をご理解いただけますと嬉しいです。
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