高気密高断熱 香里の家 中間検査が無事に終わりました。
大阪・枚方市で高気密高断熱の注文住宅を建てる、中川忠工務店の中川義仁です。
【指定機関による検査を受けました】
完成してしまえば、建物の内部は見えなくなります。
基礎、柱、梁など構造上主要な骨組み、金物の取付状況など、安全性が基準に合致しているかを確認していただきます。
中間検査は、阪神・淡路大震災で多くの建物が倒壊などの被害を受けたことにより、建築物の安全性をきちんと確保するために、1999年(平成11年度)に導入されました。
中間検査を受ける時の工程を、特定工程と呼びます。
この特定工程時に中間検査を受け、合格してはじめて次の施工工程に入っていきます。
どんな建物をどこに建てるかによって、中間検査の必要性や特定工程も変わってきます。
家というそこに住む方の大切な日々の基盤を建築する者として、安全基準を満たす建物を建てることは当然に重要なことです。
検査に合格しましたら、いよいよ高気密高断熱住宅にとって、大変重要な工程に入っていきます。
外壁・内壁の両方に断熱施工を行う、付加断熱
香里の家では、充填断熱と外張り断熱の両方を併用した、【付加断熱】を行います。
付加断熱は、壁の中に断熱材を充填していく(充填断熱)に加え、さらに構造材の外側に断熱材を設置していきます。
充填断熱だけでは補えきれない部分を、外張り断熱で補強していきますので、家の熱損失が少なく、断熱性能を高めることができます。
充填断熱では、構造体部分の熱橋(ヒートブリッジ)が不十分になりますので、そこを外張り断熱を行うことによって、熱橋を予防します。
※熱橋(ヒートブリッジ)とは、外壁と内壁において、断熱施工ができていない部分が熱損失(熱を伝えてしまう)になることを言います。
つまり、断熱性能の無い部分は熱橋になってしまいます。熱橋が起きると、夏は熱が家の中に伝わりやすく、冬は冷気が家の中に入ってきやすくなります。
つまり、家の中が暑く、かつ、寒くなりやすく、冷暖房費も多くかかってしまうことになります。また、熱橋は結露の発生原因にもなりますから、熱橋が起きない家づくりは大変重要です。
この熱橋を避けるためにも、付加断熱工法で暑さ寒さや結露から家を守ります。
充填断熱(躯体(壁)の中に)断熱材を充填します
まずは充填断熱から行っていきます。
壁には、高密度のロクセラムボード100㎜(断熱材)を入れていきます。
【サッシの上部に断熱材を入れています】
密度が高く、十分に厚みのある断熱材を壁の中に入れていくことも重要ですが、もうひとつ大切なのは、「断熱材の入れ方」です。
◎断熱性能に影響を及ぼす、“断熱材の入れ方”
先ほども書きました通り、断熱施工がされていない部分は断熱欠損といって、熱橋を引き起こす原因になります。
壁にただ断熱材を入れればよいというわけではありません、断熱欠損が起きないように十分に気を付けながら断熱材を入れていく必要があります。
「断熱材がその性能をいかんなく発揮できるように充填していく」
ココが大変重要です。
たとえば断熱材の継ぎ目や柱との間にスキマがあると、そこが熱橋の原因になります。
木材は断熱材よりも断熱性能が低いため、断熱材をスキマなくはめ込んでいくことで熱を伝えにくくしていきます。
断熱に欠けが起きないように、丁寧に一つ一つ断熱材をカットしてはめ込みます。
また、力任せに断熱材を押し込むのではなく、出来る限り凹凸やしわなどができないように、ふんわりと入れていくことも重要です。
ふかふかの断熱材で家を包み込むイメージ。
この作業は、断熱気密施工大工の腕に掛かっているといっても過言ではありません。
そこに住む方が、寒い冬も暑い夏も快適に心地良く暮らしていただける様子をイメージしながら、心を込めて施工します。
高気密高断熱の家づくりは、一般的な住宅よりも断熱、気密施工に長く工期がかかる理由は、断熱気密施工の手間にあります。
家づくりに手を抜いて良い作業なんて一つもありませんが、特に根気強く丁寧に作業すべき部分が、この断熱気密施工です。
断熱気密施工がきちんと行われていると、その様はとても素晴らしく、「断熱美」という表現をつかったりもします。
その名の通りとても美しく仕上がりますので、弊社も断熱美と言っていただけるように、しっかりと施工して参ります。
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