材料を手刻みすること
中川忠工務店の作業場。
熟練の大工が材料を手刻みしています。
【中川忠工務店の作業場】
手刻みというのは、カンタンに言いますと、現場に合わせて材料の寸法を測って切っていく作業のことをいいます。
次の現場で使う材料を、大工がせっせと加工中。
今はプレカットといって、工場であらかじめ採寸された材料が運ばれてきますので、このように大工が手刻みする作業も減ってきています。
ですが、プレカットが使えないときなどは、現場に合わせて大工が材料を加工していくこの手刻みが必要になります。
この「手刻み」という作業は、非常に頭を使います。
パソコンやCADなどが無い、ずっと昔から行われてきた大工の技。
大工は頭の中で図面を描き、墨付けをして加工をしていきます。
間違えたら材料が無駄になるため、大工の腕の見せ所。
私はこの手刻みの作業は、とても重要だと思っています。
プレカットが主流になってきているとはいえ、手刻みを覚えることで、家づくりの構造が非常によくわかるようになります。
また、頭の中でさっと図面を引けるため、万が一の不足の事態にも速やかに対処することができます。
慣れるまでは大変な作業ですが、若手大工にもぜひとも習得してほしいと思い、積極的に覚えてもらっています。
【仕口を鉋(かんな)で調整中】
特にこれからを担う若手大工には、広い視野を持って技術を習得していってほしいと思っています。
昔ながらの基本中のキホンはとても大切。
ただ、それだけでいいというわけではありません。
家づくりの技術が進化していく中で、特に高性能な家づくりに欠かせない断熱、気密、換気の施工など。
積極的に学ぶべきところがたくさんあります。
技術的な面もそうですが
「大工という仕事が好きで興味を持つこと」
これが大切だと思っています。
正直に言うと、私の大工修行時代はとても過酷。
毎日がしんどくて、仕事を楽しむなんて頭に浮かぶはずも無く、逃げ出したいと思ったことも何度もあります。
昔はそういった厳しさが、なんとなく美談に語られることもありました。
それだけ耐えてきたんだ、と。
今はそんな時代じゃない。
もっと楽しんで興味を持って、好きという気持ちを大切にして仕事をしてほしいと思っています。
たくさんの可能性がある若い大工たちが、もっともっと楽しんで仕事ができるよう。
私も出来る限りサポートができれば嬉しく思います。
2019年、若手大工たちの飛躍の年にしたい!
【中川忠工務店の一番の若手】
本日は以上です。
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