耐震改修工事のお話のつづきです。
中川忠工務店の中川義仁です。
まずはこちらからどうぞ。
1、地震や台風など災害が起きたときのために、災害に強い屋根にすること
今回耐震改修工事と一緒に、断熱施工も一緒に行わせていただきました。
【床に断熱材を張っています】
築40年以上経過しているお客様宅は、ほぼ無断熱の状態でした。
無断熱というのは、断熱材が一切入っていない状態のこと。
昔は断熱材の施工が義務付けられていなかったため、お客様宅のように断熱材が入っていないおうちはいまも沢山あります。
断熱材は、外からの熱を家の中に伝えにくくするために大切なもの。
冬の寒さや夏の暑さから家を守ってくれます。
ちなみに、断熱材の厚みを増せば増すほど熱の伝導率が低くなるため、外気の熱が部屋の中に伝わりにくくなります。
壁や床を壊すのなら、ぜひ断熱改修も併せて行いたい
断熱材の入っていないおうちは、夏は暑く冷房が効きにくく、冬は寒く暖房が効きにくくなるため、こういったリフォームを機に断熱材の施工も合わせて一緒に行うことをオススメしています。(性能改善リフォーム)
壁をめくる、床を張りかえる、というタイミングは断熱材を新しく入れなおす(または入れる)絶好の機会!
特におススメの断熱改修場所は、冬の寒さや夏の暑さが体にこたえやすい、高齢者の方や小さなお子様のお部屋。
ほかにも、冬季にヒートショックを起こしやすい、浴室やトイレ。
また、浴室と一緒に併せて行いたいのが、洗面脱衣室の性能改善リフォーム。
寒い冬に服を脱ぐ脱衣室が冷えていると、つらいだけではなく体に大きな負担がかかります。
特に怖いヒートショックは、冷えた脱衣室や浴室から熱い湯船に入ることによって、体が急激な温度変化にさらされることによって引き起こされます。
急激な温度変化は、血圧の乱降下につながり、心筋梗塞や脳梗塞などの一命を取り留めても後遺症が残る可能性の高い病を発症させるリスクを上げます。
同じ理由で、真夜中のトイレは、あたたかな寝室から寒い廊下やトイレに行くことによりヒートッショックを発生しやすくなる場所に。
お風呂やトイレは、年月と共に経年劣化し、数十年経つとリフォームしたくなる場所でもあります。
お風呂やトイレを新しくしたい!ということをきっかけに、ぜひ、お風呂やトイレをあたたかく保つための断熱改修も一緒に行ってみて下さい。
窓の高断熱化で、冬の暖房の効きがよくなる
また断熱材を入れるだけでなく、窓の高断熱化も既存住宅の暑さ寒さにお悩みの方にはおススメのポイントです。
今回耐震改修工事をさせていただいたお客様宅も、元々ついている窓はアルミサッシに単体窓という、低断熱の窓。
窓は、家の中で最も熱損失が大きい場所。
いくら断熱材をきちんと入れても、窓が低断熱だと窓から冬は冷気が、夏は熱が部屋の中に伝わってきてしまいます。
そこで、今ある窓の内側に断熱性能の高い窓を取り付ける内窓工事を実施。
熱を伝えにくい樹脂サッシに、断熱効果の高いペアガラスを採用。
内窓を取り付けることで、断熱効果が高まり、冬は暖房が夏は冷房の効きがぐっとよくなります。
冬に窓をぐっしょり濡らす、結露を抑制する効果も。
【内窓設置後】
また、窓が二重になることで安全面でいえば防犯効果が高まり、暮らしやすさでいうと、防音効果が上がります。
壁や床を取り壊して断熱材を入れなおすということが難しい場合でも、内窓を取り付ける工事は比較的施工がカンタンですのでおススメです。
最後に
断熱材を入れなおしたり、気密性を高めたり、窓を高断熱化する性能改善リフォーム。
暮らしやすくなるだけでなく、毎月の光熱費の負担を減らすことにもつながります。
値上がりし続けるであろう光熱費がかかりにくい家にすることも、これからの住まいには大切なことだと考えています。
また、たとえば災害などで電気が使えなくなったとき、家自体が寒さや暑さに強い家であることも大きな手助けになります。
心地良い家で元気に暮らせる毎日のために。
性能改善はこれからリフォームをお考えの方には特におススメしています。
※外壁、屋根・天井又は床の断熱改修は、次世代住宅ポイントの対象工事になります。
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