中川義仁 自己紹介へ

家を建てる土地(地盤)が安全であってこそ、初めて家の安全性が確保される

昨年から受講しております、地盤塾へ参加してきました。
大阪・枚方で高気密高断熱の家づくりを行う、中川忠工務店の中川義仁です。

昨年仕事の都合で参加できなかった回があり、講師の方のご厚意で今回飛び入り参加させていただきました。


【地盤塾】

地盤塾は簡単に言うと、その名の通り「建築物が建つ地盤(土地)の安全性などを学ぶ塾」です。

私は、建築の学校を出てからずっと現場で「建物を建てる」ことに携わってきました。
日本は地震大国と呼ばれ、いつ、どんな規模の地震が、どこで起きるかわかりません。
私が住む大阪府枚方市も、2018年に大阪北部地震(震度6弱)が起き、多くの建物に甚大な被害を受けました。

 
【地震で被害を受けた屋根】


【被害は主に瓦屋根でした】

*このような被害写真を掲載すると、「瓦=地震に弱い」というイメージになるかもしれませんが、決してそうではありません。

昔の瓦の取り付け方は、土でした。

つまり、土から一度瓦が外れてしまうと土が粘着力を失い、地震のような大きな揺れや台風などの強風で外れる可能性がありました。
今は施工方法も改善されていますし、家が建つ地盤が安全で、かつ、耐震性が高い家づくりを行うことで、瓦屋根であっても被害を受ける可能性は低くなります。

また、2019年に千葉県などに大きな被害を与えた台風15号も、瓦屋根は深刻な被害がありました。
被害にあった屋根のうち、なんと8割が瓦屋根。

そういったことを受け、国交省は瓦屋根の施工について建築基準法の告示基準を改正。
ガイドライン(指針)を告示基準とし、新築時等に義務付けられることになります。

既存建築物についても、屋根葺材の改修促進なども行われていく見込みです。

このような取り組みによって、地震や台風などの自然災害で、屋根瓦の被害が減るようになればと思います。

 

話がそれました。

 地震でいうと、1995年には、阪神・淡路大震災(マグニチュード7.3)も経験しました。

そういった経験もあり、建築に携わる者として、家の安全性をきちんと確保できるよう、住宅の耐震性などについて積極的に学び、家づくりに取り入れるようにしてきました。

しかし。

いくら家が安全であったとしても、その家が建つ土地(地盤)が安全でないと元も子もありません。
まずは安心安全な地盤があってこそ、しっかりとした耐震性を有する住宅を建てることにより、初めて安心安全な暮らしをご提供できると考えています。

・これから家づくりのために土地を探される方には、安全な土地の選び方を。
・建て替えなどで今ある土地に家を建てられる方に対しては、適切な地盤調査を行うこと。
そして、地盤調査の結果を元に、より安全な地盤になるように、その土地に合った地盤改良工事が行えるように。


【地盤改良工事 一例 (鋼管杭工事)】

 家の安全性も、土地の安全性も、どちらもきちんとした正しい情報をお伝え、技術もご提供できるように。
これからもしっかりと学び続けます。

地盤塾に参加できて、本当に良かったと思います。

 

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