中川義仁 自己紹介へ

屋根断熱の施工の様子と高気密高断熱住宅のコストのこと

台風の影響もあって、雨が降り続いている大阪です。
気温も20℃を下回り、さすがに半袖では寒く長袖を着込みました。
中川忠工務店の中川義仁です。

高気密高断熱住宅 香里の家は、今、屋根断熱を施工しています。

 
【屋根断熱 施工中】

屋根は、太陽の熱い日差しに照り付けられる部分。
特に夏は、屋根の断熱性が低いと暑さがこもり、夜になってもなかなか涼しくなりません。
寝室が暑くて寝苦しい、冷房が効かない、といったお悩みの原因になるところ。

したがって、屋根にはしっかりと断熱材を施工しておくことがおススメ。
夏の暑さ対策に、屋根断熱施工は必須といえます。

断熱材の選び方

今回の屋根の断熱材は、現場発泡吹付ウレタン断熱材を採用しています。
断熱施工といっても、いろんな断熱材や施工方法があります。
吹付断熱材にも、様々な種類があります。

こういった断熱材の選び方や施工方法は、建築会社によって考え方も選び方もさまざま。いろんな意見があります。

私は、断熱や気密施工など、住宅性能を高める施工方法について探究するのが好きです。
今はコロナの影響もあって、勉強会に参加できないのことにフラストレーションがたまるくらいです(笑)

でも、ありがたいことにwebでも勉強ができますし、オンラインセミナーも受講できます。直接現場に行って学ぶことは難しくても、できる限り最新の情報を得て学び、その時できる最高の断熱気密施工をご提供できるように心がけています。

そして、今回採用した吹付断熱材は、吹付ならこれしかない!と思っているものです。
環境先進国カナダで開発され、フロンガスを一切使用せず、VOC(揮発性有機化合物)の発生も極めて低いフォーム材。

・優れた柔軟性で躯体に追従するため、乖離や剥離の心配もなし!
・空気や水を通さないため、結露やカビの発生も抑制。
・スキマも作らないため、高い断熱性と気密性が期待できます。

複雑な屋根形状にもおススメ。

施工はこんな感じです↓

 技術と知識を兼ね備えた認定スプレイヤーが施工してくれます。

 建築会社に選定が委ねられがちだからこそ、その時にできる最高のものおススメしたい

さきほども書きましたが、断熱材や気密部材の選定は、大体建築会社が行います。
お施主様から「この断熱材を〇〇㎜入れてください!」と言ってくることは滅多にありません。

だからこそ、私たち家づくりのプロは、胸をはっておススメできるものを選ぶべきだと思っています。
完成したら見えなくなる部分ではありますが、完成後の住み心地に断熱気密施工の良さはあらわれてきます。

もちろん、家を建てるには予算がありますし、お施主様の望む住み方、家づくり、もっといえば立地条件や気象条件、間取りによってもおススメする断熱・気密部材、施工方法は変わってきます。

断熱・気密を手厚く施工すると、一般的な住宅よりもその分建築コストがあがるという現実もあります。

建てやすい高気密高断熱住宅を目指したい

 最近、特に思うことは、「高気密高断熱住宅=高価で特別なもの」であってはならない、ということです。

家の寒さや暑さ、光熱費がかさむこと、ヒートショックや熱中症で倒れるリスク、など、低断熱の家で暮らす悩みや危険性を知っているからこそ、日本の家づくりは、高気密高断熱であって当たり前になってほしい、・・なるべきだと思っています。

欧米では、既に当たり前のように住宅の性能を重視して家づくりがなされています。
EU各国では、家の売買や賃貸の際、室温を快適に保つ(冬季は20℃以上)ために、必要なエネルギー量(家の燃費性能)の表示が義務付けられています。

日本の住宅でそれを義務付けられたら・・、果たしてどれだけの家がその基準をクリアできるでしょうか。

省エネであって、快適な家。
日本の住宅も、それが普通だといえるようにしていかないと思っています。

私も、家を建てる者として、高気密高断熱住宅の良さを知っていただくのはもちろんのこと、高気密高断熱住宅を建てやすい価格にしていかないといけないと思っています。

断熱、気密施工を手厚くしたり、サッシを高断熱のものにしたり・・、どうしても一般的な住宅よりも建築コストはかかります。

ですが、断熱仕様もいろいろな方法がありますから、予算に合わせた断熱仕様をご提案できるよう、最近は燃費ナビとにらめっこしています。


【燃費ナビ】

断熱材をどうかえたら、日射取得や日射遮蔽の方法をどうしたら、年間冷暖房負荷や性能数値がどう変わるか、シュミレーションをしています。

断熱気密仕様って、ほんとにバランスだと思います。
バランスの良い仕様で、コストもぐっと抑えられたら・・・いいなあと思っています。

みなさんのお住まいがもっと心地よく快適なものになるように。
これからももっともっと精進しないと、と決意を新たにし、本日のブログを締めくくりたいと思います^^

構造見学会 

 

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