高断熱高気密高槻の家、先日は屋根仕舞いを行いました。
中川忠工務店の中川義仁です。
【屋根施工中】
屋根は通気垂木を取り付けて。
【屋根の傾斜にそって、垂れ下がるように斜めに取り付ける、垂木。】
重要な下葺き材、ルーフィングシートを取り付けます。
【ルーフィングシート施工中】
瓦やガルバニウム鋼板などの屋根材の下に張るこのルーフィングシートは、屋根の耐久性を高めるために大変重要な役割を果たしてくれます。
傷みやすい屋根に、高品質なルーフィングシートで高耐久な家づくり
ルーフィングシートの主な役割は、「屋根材の隙間からはいってくる雨水などを、屋根の下地材に侵入させない」ことです。
屋根材のみでは雨水の侵入を防ぐのは難しいため、ルーフィングシートを貼って二次の防水層を作ります。
雨水は、家には大敵!
水は木を腐らせたり、カビを発生させたりと、家の寿命を短くするだけでなく、住む人の健康を損なうこともあります。
つまり、ルーフィングシートは屋根の耐久性を高め家を健やかにたもつために、非常に重要な材になります。
ルーフィングシートは高品質なものを選びたい
大切なルーフィングシートですが、品質も様々。
安価なものから高価なものまでありますが、このシートをお施主様ご自身で選ばれることは少ないかと思います。
ルーフィングシートの選定は、施工会社任せになることが多いと思いますが、弊社では、屋根を長く良い状態に保つためにも、ウルト製の高品質なルーフィングシートを採用しています。
透湿防水シートと防水シート
ルーフィングシートの選定で、もう一つ重要なポイントがあります。
それは、透湿防水シートであるかどうかです。
実は、日本の一般的な家づくりでは、屋根のルーフィングシートは防水シートであることが多いです。
弊社では、防水シートではなく、透湿防水シートを採用しています。
この違いは、湿気を通すかどうかです。
防水シートは、水の侵入は防ぐものの、湿気が通らないため、屋根が蒸れぐされしやすくなってしまいます。
換気が不十分な場所は湿気がたまり、木を腐食させる原因になります。
2018年に近畿で大きな地震が起き、多くの建物に被害がでました。
弊社でも多くの修理のご依頼をいただき、被害を受けた屋根を見させていただきましたが、多くの屋根が蒸れ腐れをしていたのが記憶に強く残っています。
雨の侵入を防ぎ、かつ、湿気をためない屋根にするためにも、透湿防水シートをおススメしています。
そして、屋根にきちんと空気が循環するように、通気施工を施します。
日本の住宅は、欧米などの先進国の住宅と比べると、住宅寿命が短いと言われています。
せっかく建てる家ですから、末長く住み継いでいける住宅になるよう、できる限り気を配って施工しています。
高槻の家も、完成した家で安心して快適に過ごしていただけるよう、全力で施工していきます!