フルリノベーションでつくるパッシブハウス(西宮の家)にて、
ハウスデオーガニックの勉強会を行いました。
中川忠工務店の中川義仁です。
【現場見学の様子】
ハウスデオーガニックは、
「本当に住む人の為になる家を建てたい」という強い志の元、省エネルギーでも快適な温熱環境を保てる住空間で、
出来る限り体にやさしい自然素材を使って家づくりを行っている建築仲間が全国各地から集まり、
より良い家づくりのために切磋琢磨している集まりです。
定期的に勉強会を行ってるハウスデオーガニックですが、今回は中川忠工務店で施工中の現場(フルリノベでパッシブハウスをつくる西宮の家)にて、現場見学会を行いました。
【暑い中、ご見学いただきありがとうございます!】
弊社の現場を見ていただけること、大変身が引き締まる思いです。
さらになんとこの勉強会に、
西宮の家のお施主さまと、西宮の家の設計を担当してくださっている、鎌倉寿建築設計室の鎌倉先生が勉強会に参加していただけることに!
お施主さまは
「なぜパッシブハウスをご希望されたのか?」
この家づくりにかける想いなどをお話していただけました。
【西宮の家のサッシは、すべて高断熱な木製サッシを採用】
なぜ、パッシブハウス建築を選ばれたのか?
パッシブハウスは、
ドイツ発祥の、非常に厳しい省エネルギー基準を満たす住宅。
自然のチカラを出来る限り活用して、
一年を通して住み手にとって健康的で快適な暮らしを実現する家。
西宮の家のお施主様は、12年ほど前にパッシブハウスの存在を知り、ドイツに赴き実際にパッシブハウスを体感されました。
そして、
「いつか自邸の工事をするときは、パッシブハウスにしたい」
と強く思われたそうです。
【熱橋対策の例。熱の伝わりを出来る限りなくすために、ポイントを押さえてこまかなところに対策を行っています】
パッシブハウスの魅力は?
西宮の家のお施主様が感じたパッシブハウスの魅力は、環境負荷に配慮した家であること。
出来る限りエネルギーに頼らず、
断熱材や高性能な窓、熱を逃さない換気システムなど、
徹底的に熱を逃がさない工夫をして、省エネルギー化を実現するパッシブハウス。
家の燃費を徹底的に良くすることで、つかう燃料は最小限に。
でも、暑さや寒さを我慢することなく、快適で心地よい住空間で一年を過ごすことができます。
家の中身をしっかりとさせることで、快適は長持ちします。
そしてそれが、
住む人の健康にも、環境にもやさしくなります。
「自然のチカラを利用し、少ないエネルギーで、ガマンしない暮らし」
そんな暮らしを叶えるパッシブハウスの魅力を感じていただけました。
【サッシの取り付け方も、断熱気密性を上げるために、ひと手間加えています】
なぜ、フルリノベーションなのか?
西宮の家は、元々、オーナー様のご親族様が建てられた、築50年程経過した邸宅。
半世紀近いそのおうちには、たくさんの思い出が詰まっています。
壊して建て直すことは容易ですが、
何にも変えることができない想いが詰まったおうち。
そのおうちを建て替えるのではなく、出来る限り遺しつつも、パッシブハウスをつくりたい。
そんなお施主さまの熱いご要望を受け、
鎌倉設計士が設計計画を行い、
中川忠工務店でフルリノベーションで施工させていただくことになりました。
「既存住宅でも、省エネで快適な住宅に生まれ変わることが出来る」
中川忠工務店の大工も、手刻みで材料を加工し、思い出の梁や柱を出来る限り遺せるように、手加工しました。
【材料はすべて大工が手刻み】
そんなたくさんの想いが総動員して作り上げていく西宮の家。
今後もたくさんの方にご見学頂ける予定です。
また、個人のお客さまにも見ていただきたく、構造見学会を予定しています。(8/3(土)10時~16時)
ご興味がおありの方は、ぜひ、イベントページからお申し込みくださいね~
イベントページはこちらのリンクから↓
https://www.nakagawachu.com/co_event/4828d7f2e4ebfc9324f2576c617a8391.html
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見学会のあとは、場所を移動して恒例の勉強会と報告会。
【最新建材の勉強中】
勉強会の中で出た、2100年の予想最高気温にビックリです・・・。
【2100年には、大阪の予想最高気温は42.7℃?!地球温暖化対策が本当に急がれますね】
報告会のあとは、懇親会!
【懇親会でも熱い建築談義が繰り広げられました】
そんなハウスデオーガニックの勉強会でした。
ご参加いただきました皆様、西宮の家のオーナー様、設計士の鎌倉様、本当にありがとうございました。