中川義仁 自己紹介へ

限りある資源の運管を実現する、ケミカルリサイクル工場見学

枚方市で、

ドイツの非常に厳しい省エネ基準を満たす住宅、パッシブハウスや

省エネルギーでも一年を通して快適な暮らしを実現する、高断熱高気密の注文住宅新築工事を行う、

中川忠工務店の中川です。

ロングライフ・ラボ主催の勉強会に参加した話。

よかったらこちらからお読みくださいね。

◎持続可能な社会の実現のために。住まいづくりから環境にやさしい住宅を。

https://www.nakagawachu.com/co_diary/db84a68e819fbff28c2b5b5001427ddd.html

今回は、ペットボトルのケミカルリサイクル工場の見学でした。

ケミカルリサイクル工場
【ケミカルリサイクル工場の見学】

見学会場は、JEPLANグループ会社である、
ペットリファインテクノロジー株式会社様。

経済をまわす、CO2を減らす、戦争をなくす

今回、株式会社JEPLAN取締役執行役員会長、岩元美智彦氏の特別講演を拝聴。

岩元氏は、
資源が循環する社会づくりを目指し、
リサイクルの技術開発だけではなく、メーカーや小売店など他業種の企業とともに、
リサイクルの統一化に取り組まれています。

みんなの参加型の循環型社会-リサイクルは世界平和-」をテーマに、
経済をまわす、CO2を減らす、戦争をなくすという難しい課題を、
わかりやすく、楽しく、みんなで取り組めるような仕組みづくりを行っています。

セミナー

ペットボトルからペットボトルにリサイクルする取り組みで環境負荷を軽減

そして今回見学させていただいた工場では、

  • ペットボトルはゴミではなく大切な資源であること
  • “あらゆるものを循環させる”サーキュラーエコノミーの説明
  • JEPLANリサイクル事業・技術の説明

を学ぶことが出来き、

ケミカルリサイクル技術を用いた、ボトルtoボトルを実現しています。

セミナー

一年間で消費される清涼飲料用のペットボトルは、年間およそ227億本?!

年間に販売されるペットボトルは、なんと254億円!

自動販売機【手軽に買えて便利なペットボトル飲料】

そのうち、86.9%は回収されて卵パックやカーペット、アパレル製品などにリサイクルされています。

でも、ペットボトルからペットボトルにリサイクルされるのは、わずか29%。

さらに、リサイクルの技術面からいっても、
飲料用ペットボトルに何度も何度もリサイクルするのは非常に難しいのだとか。

しかし、ケミカルリサイクルではペットボトルを分子レベルまで分解。

リサイクル【これが再びペットボトルへ】

その後不純物を取り除き再び新品同様の品質に戻すことができるという、非常にすごい技術力を持っています。

そしてこのリサイクルは、何度でも繰り返して行えるところが更にすごいこと。

この技術のおかげで、
石油由来の原料からの製造と比べて、
CO2を47%削減!

現在は更に進化して、CO2を70%まで削減できるそう。

この工場は、ペットボトルからペットボトルですが、
同様の技術をもちいて、洋服から洋服を作る工場もあるのだとか。

(この技術で再生されたアパレル商品は、「BRING」をいうブランドで販売されています。

オンラインストアもあるようですので、よかったら検索してみてください。)

その結果、

  • 地下資源(石油)から作った製品を、同じ製品に何度でも繰り返して循環させることができる
  • 天然資源である石油(地下資源)の使用量削減
  • 温室効果ガス(Co2)の排出抑制
  • ゴミの排出量の削減

という素晴らしい効果を生み出しています。

地球環境を守るために、私たちができること

異常に暑くなる夏や、ゲリラ豪雨、大型台風の発生など、地球温暖化の影響を私たちも生活の中で感じることが増えてきました。

次世代に、少しでもより良い環境をのこすためにも、地球温暖化対策は急務です。

ゴミ問題【ゴミ問題】

だからこそ、ケミカルリサイクル工場のような素晴らしい取り組みが、もっと広まっていくべきだと感じます。

実際に、このリサイクルに賛同し、協力している自治体もたくさんあるあるようです。

そして、私たちが今からできることといえば、

  • 毎日出るゴミを、出来る限り減らす
  • ゴミを正しく分別して捨てる
  • エコボトルなどを用いて、ペットボトル飲料を買う頻度を減らす

など。

一人ひとりの力は微力かもしれませんが、みんなが意識を変えることで、大きな力になります。

そして、家を建てる者として私ができることは、
住まいから省エネルギー化を進めること」。

もちろん、我慢して電力を使わないのではなく、
少ないエネルギーでも、毎日を快適に健康で過ごせる省エネルギー住宅を増やすこと。

省エネルギー住宅であるパッシブハウスや高断熱高気密住宅の魅力を伝えて、たくさんの方に選んでいただけるよう努めていきたいと思います。

より良い地球環境のために。

未来の子どもたちのために。

そんなことを真剣に考える、大変すばらしい機会でした。

高断熱高気密住宅

 

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