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高気密高断熱の家づくり 基礎断熱の断熱材は何を選ぶ?

2020/08/08(土) NAKACHUの家づくり

毎日暑いですね・・・。
こう暑いと、高気密高断熱の家づくりの大切さをひしひしと感じます。
大阪・枚方市で注文住宅の家づくりをしています、中川忠工務店の中川義仁です。

冬の寒さももちろんですが、夏の暑さ対策(特に日射遮蔽)は重要ですよね
最近はこのような会話が増えてきています。

それくらい、日本の夏は酷暑。
耐え忍ぶ夏、ではなく。
冷房費のコストをかけないようにしながらも、いかに夏涼しく快適に過ごせる家にするかを考えています。

基礎の断熱材 防蟻成分を配合した防蟻断熱材を採用してシロアリ対策行う

先月始まった、高気密高断熱の香里の家
梅雨が明けてからは有難いことに天候にも恵まれ、順調に工事が進んでいます。

 来週からはいよいよ基礎断熱工事が始まります。

そこで登場するのが、基礎部にいれる断熱材。
弊社では、ドイツで開発されたEPS(発砲スチロール)を採用しています。


【EPS(発泡スチロール)が現場に搬入されました】

◎優れた断熱性能を有する発泡スチロール

発泡スチロールは、優れた断熱性能を有しています。
なぜなら、主成分が空気だから。

発泡スチロールの原料は、中に発泡材が入った直径わずか1㎜程度のポリエチレンの粒(ビーズ)。
しかも、この原料ビーズはわずか2%しか使われておらずほとんど空気なんですね。

 空気というのは、実は動かないと優れた断熱材となります。
空気は動くことで熱を遠くに、とても速いスピードで伝えます。

しかし、動かない乾燥した空気の熱伝導率は、およそ0.023w/m・K。

ちなみにアルミニウムはおよそ236w/m・K。
アルミニウムに比べると、空気は約1万倍も熱を伝えにくいんです。(熱伝導率は、熱の伝えやすさの割合なので、値が小さいほど熱を伝えにくい)

だからアルミサッシの窓は低断熱な窓と言われてしまうんですね・・・(アルミニウムは非常に熱を伝えやすいから)。
また、単体ガラスよりも、ペアガラス、ペアガラスよりもトリプルガラスというように、ガラスの間に空気を閉じ込めることでより断熱性能が上がっていきます。

つまり、主成分がほとんど空気である発泡スチロールは、断熱性能が高い断熱材といえます。

◎ヒトにも環境にもやさしいEPS

そして、それだけではなく主成分が空気ということは省資源性にも優れた資材といえます。

EPSの発泡材は、オゾン層に影響を与えるフロンを含みません。
建築基準法で規制されている(シックハウス症候群等、健康に悪影響を及ぼすような)ホルムアルデヒド、クロルビリホリスも一切使用していません。

つまり、住む人にも環境にもやさしい材。

ずっと長く住む家ですから、できる限り体にもやさしい建材を使用したいと思っています。

また、予期せぬの火災の際にも、難燃剤が添加されているため自己消化性があります。
そして万が一燃焼しても、有毒ガスは発生しません。

◎発泡スチロールは、その特性から様々なところで使用されている

高い断熱性に加えて、耐水性、耐衝撃性も高く、軽量で加工しやすいのも施工側としては使いやすい大きなメリットといえます。

ご存じのとおり発泡スチロールは、様々な商品の梱包材として使用されています。
軽量で断熱性・耐水性も高いことから、クーラーボックスなどの構造材にも使われています。
魚屋さんでは、魚を新鮮に保存するために発泡スチロールの容器に入れていますね。

このようにいろいろなところで活躍していて私たちの身近に存在する発泡スチロールは、家づくりにおいても大変重要な役割を果たしてくれます。

◎ヒトにも環境にもやさしい防蟻成分を含む、安心・安全な防蟻基礎断熱工法

今回採用いたしました基礎断熱材で特筆すべき点は、防蟻成分を含んでいるEPSを採用したことです。 

防蟻成分配合のEPSは、 EPSの発泡ビーズの一粒毎に防蟻の有効成分が塗布されています。
つまり、断熱効果と防蟻効果の両方を併せ持つ断熱材なのです。

このEPSに含まれる防蟻成分は、ヒトや動物に対しても安全性が非常に高く、食塩や砂糖と同じくらいの分類。
劇物でも毒物でもないため、カフェインやサプリメントよりも安全な分類に入ります。

また、シックハウス関連13物質のVOC、ホルムアルデヒドももちろん含みません。

長期にわたり、安定した断熱性能に加え、シロアリ対策についても効果が期待できます。
人畜無害な安全性だからこそ、長くそこに住むお施主様も安心しておススメ出来ます。

そして、日本で行う家づくりはシロアリ対策は必ず行っておきべき重要な施工。
地中に潜むシロアリ予防に、大変おススメな施工方法です。

考え方はそれぞれ。自分が自信を持っておススメする建材を使いたい

断熱材の選び方や施工の仕方は、家を建てる建築会社それぞれの考え方があるかと思います。

出来る限り、自分が自信を持っておススメできる建材を使って、お施主様に今できる最高の家づくりをご提供したいと考えています。

 断熱・気密施工をしっかりと行うことで、住んでからの住み心地の良さが変わってきます。

 このEPSの施工の様子も、このブログでご紹介していきます。

 

 

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