伝統ある鳥居を遺すために。腐食した部分だけを取り除き、柱を継ぐ匠大工の技
枚方市 鳥居修繕工事 菅原天満宮様
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鳥居修繕工事
中川忠工務店がある大阪府枚方市は、2018年6月に大阪北部地震、そして9月に大型台風に襲われ、多くの家屋等が被害を受けました。
枚方市にある菅原天満宮様の鳥居も、地震によりいつ倒れてもおかしくないほど柱が傷んでしまいました。
経年劣化に加え、地震と台風によって大きなダメージを受けてしまった神社の鳥居。
鳥居を取り壊し、一から建てなおすこともできますが。
歴史とたくさんの思い出が刻まれた鳥居を遺すべく、腐食してしまった柱の部分だけを新しくするという補修工事をさせていただきました。
【施工前 鳥居】
施工前の鳥居の写真です。
鳥居を持ち上げるためのウィンチとジャッキを取り付けています。
このように、柱の根元部分が腐食して危険な状態に。
【柱の根元が腐食してしまった鳥居の柱】
鳥居を壊して新しくするのはカンタンですが。
歴史ある現存の鳥居を遺すためにも、この腐食してしまった脚の部分を新しく取り換えます。
【ウィンチとジャッキで柱を持ち上げます】
柱を上に持ち上げます。
【腐食した部分は切り取って】
【腐食した部分をチェックするとシロアリの被害も・・】
柱の状態を確認すると、シロアリの被害にも遭っていました。
そして、この腐食した部分を取り除き既存の鳥居の柱と新しい柱を継ぐのが、匠大工の腕の見せどころ!
【既存の柱の継ぎ手の仕口】
既存の柱と、新しい柱に継ぎ手の仕口を使って柱を継ぎます。
釘を一切使わない、この継ぎ手技法。
釘が無いため釘の劣化もなく、柱の耐久性がぐっと上がります。
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新しく柱になる丸太は、既存の丸太の大きさに合わせて中川忠工務店の作業場にて加工。
このときの丸太の大きさを自在に変える技も仕口の作り方も、まさに伝統的な匠大工の技が光ります。
【丸太の大きさを小さくしています】
【四角形、八角形、十六角形とだんだんと小さく】
【継ぎ手の仕口を加工中】
【仕口を加工中】
【鉋掛け】
【これが鉋】
【柱を継ぎました】
新しい柱と既存の柱が継ぎ終わりました。
【柱を継ぎました】
あとはなじむようにキレイに仕上げていきます。
【キレイに仕上がりました】
【鳥居完成です】
【鳥居完成】
これで安心して鳥居をくぐってご参拝いただけます。
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取り壊すのではなく、古きよきものを遺すように努めること。
昔から伝わる伝統の日本の大工の技は、目を見張るものがあります。
これからも、その技術を大切に。
素晴らしい家づくりにいかしていけるように努めて参ります。
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