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【新築】毎日を安心して過ごすためにも「耐震等級3」で建てる家づくり

家づくりのプロがおすすめする、いつ起きるかわからない地震に備える家づくり。

こんにちは!

住まい手と一緒に楽しんで建てる家作り。
暑い夏も涼しく過ごせる家。冬もぽっかぽかで一年中快適な室温で暮らせる家が得意な、枚方市にある中川忠工務店の伝道師、中川義仁です。

 

大阪北部地震から早一週間近く経とうとしています。

あっという間のような、長かったような。
余震は減ってきましたが、油断は禁物です。

いつ、どこで、どんな規模の地震が起きるのか、だれにもわかりません。
日々、出来る限りの備えをして、不測の事態にも落ち着いて対処したいと思います。

そして。

今回は、改めて家の耐震性についてお伝えします。

 

耐震等級3で家を建てることがオススメ

れから家を建築予定の方へ。

地震に強い、安心な家づくりのために大切なのは「耐震等級」。
結論から言うと、「耐震等級3」で家を建ててください。

◎施工事例
耐震等級3で建てる家づくり コチラ

耐震等級3で、安心して住み続けることのできる家づくりを

 

耐震等級とは

建物の強度を表す指標のこと。
品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)に沿った、住宅性能表示で、
3段階に分かれています。
※耐震等級1~3までありますが、どれも建築基準法の耐震性能を満たしています。

つまり、どの耐震等級で家を建てるかの決定は、施主様のご意向にゆだねられているということです。

◎耐震等級1

・数百年に1度の地震(震度6~7程度)が起きても、建物が倒壊、崩壊しない
・数十年に1度の地震(震度5程度)が起きても、建物が損傷しない
程度の耐震性を満たす

◎耐震等級2

・耐震等級1で想定される地震の、1.25倍の地震が発生しても、耐えられる程度の耐震性を満たす
※学校や避難所などの公共建築物は、耐震等級2が多いです

◎耐震等級3

・耐震等級1で想定される地震の、1.5倍の地震が発生しても、耐えられる程度の耐震性を満たす
※消防署や警察署といった災害復興の拠点となるような防災施設は、耐震等級3が多いです

 

・・・非常にわかりにくい表現ですね(苦笑)

少し違う角度から説明すると、

耐震等級1の場合、床の耐震性に関する計算が行われず、水平構面の耐力(床の耐震性)に非常に不安が残ります。
木造戸建て住宅において、耐力壁が耐震性能を強固に保つために非常に重要な役割を果たします。

その耐力壁が、地震における強い揺れに対し、いかんなくその力を発揮するためには、壁が強く踏ん張るための強い土台(床)が必要です。
つまり、床のが弱いと耐力壁も本来の力を発揮することができません。
従って、床の耐力を計算しない耐震性能1の建物は、地震に対して不安のある建物ということになります。

また、先ほども述べました通り、地震に負けない強い建物にするために重要な「耐力壁」。
壁は、耐震等級が上がるほど、使われる壁の数も増えます。
耐震等級3は、耐震等級1と比べて、1階の耐力壁は約1.86倍も必要になります。

それらを考慮してざっくりと比較すると、
耐震等級1の耐震性を1とした場合、
耐震等級2は耐震性が約1.25倍、耐震等級3は耐震性が約1.5倍、といったイメージです。

耐震等級1の建物の場合、強い地震が来た時に、家族の命は守れても
その家に住み続けることが非常に困難になる可能性が高いです。
一般的に構造計算が行われないため、家づくりのプロからすると非常に怖いこと。
だからこそ、声を大にして「耐震等級3」をオススメしたい。

実際に、震度7の地震に二度も襲われた熊本の地震では、
耐震等級3で建てられた家はほとんど被害がない、または軽微な被害状況であった、という結果が出ています。

◎参考記事
熊本地震で被害を受けた益城町へ行ってきました。 コチラ

甚大な被害を被った建物は、軒並み旧耐震基準の木造戸建て住宅。
また、平成12年の新耐震基準で建てられた建物であっても、全壊・倒壊の被害を受けた建物もありました。

従って、「耐震等級3」で、地震に対して強い家を建てることが、安全上非常に重要といえます。

◎参考記事
新耐震基準・旧耐震基準とは?コチラ

地震に強い家づくりのために知っておいていただきたいポイント

家づくりを一から楽しみたい注文住宅をご希望の方には特に知っていただきたいこと。
地震に強い家を意識してデザインすることも、ぜひ念頭に置いておいてください。

特に、耐力壁をバランスよく入れる重要性はぜひ知っておいていただきたい。

1、建物は軽いほうが地震に強い

屋根は軽い方が地震に強いです。
地震の力は、建物の重さによって決まるため、軽量で強固な構造の家を建てることが、地震対策になります。

2、耐力壁は多く、バランス良く配置する

さきほども述べましたとおり、木造住宅において、耐力壁は非常に大事です。
耐力壁は多いほど耐震性を増しますが、配置するバランスも重要です。

偏った位置に配置した耐力壁は、地震に対してその強さを存分に発揮できません。

つまり、どういった間取りにするかどうかも非常に大切なことです。
なるべく多くの耐力壁を、適切にバランス良く配置すること。

3、耐震金物をバランス良く設置する

耐震金物は、強い揺れが生じた時に、柱が土台から引き抜かれることを防いでくれます。

非常に強い横揺れが起きた時に、土台から柱が抜けて倒壊した事例もあります。
従って、耐震金物をバランスよく適切に配置することも、大きな地震の備えに非常に重要なことです。

4、適切な地盤の上に家を建てること

建物の耐震性も重要ですが、もちろん家を建てる土地の地盤も十分に考慮する必要があります。

良好な地盤であるか調査し、軟弱地盤である場合は、適切な地盤改良を行うようにしましょう。

ずっと住み続ける家だからこそ、安易なコストカットをオススメするのではなく、必要な費用についてはきちんとご説明したい

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
耐震等級1、2、3、どの等級で建てるかは、これから家を建てようとされる方の意識次第です。

ですが、私たち中川忠工務店では、「耐震等級3」で建てることをお勧めしています。
それはひとえに、地震の怖さと耐震性能の重要性を知っているからです。

家に住まうご家族の皆様が、安心して元気に暮らせる家づくりのお手伝いができるように。
これからも正しい知識をお伝えできるようにして参ります。

ぜひ、ご参考にしてください。

 

本日は以上です。

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