新築前に知っておきたい、家の換気システムの重要性

2018/04/10(火) NAKACHUの家づくり

室内の空気を新鮮に保つことは、私たちの健康に重要なこと

こんにちは！女性の綺麗と健康を応援する、衣・食・住のトータルアドバイザー、枚方市にある中川忠工務店のスタッフ、緒方ゆうこです。

歳を重ねるごとに健康への関心が高まっています。
いつまでも元気で病気知らずで過ごしたい。

元気であればこそ、仕事も好きなことも全力で打ち込むことができます。

健康で過ごすためには、
居・食・住。すべてに気を遣う必要があります。

その中でも、大切な「住」を建てるサポートをさせていただいており、
だからこそ、“いつまでも健康に暮らせる家”を建てる必要性をひしひしと感じています。

そして、今回も“健康家作り”の勉強会へ参加してきました。

しっかりと学んできました～

健康に過ごせる家作りのために大切な“換気”

元気で過ごせる家作りのポイントはたくさんありますが、今回は
意外と重要視されていないかもしれない？！
“換気”のお話。

換気とは、カンタンに言うと、
◎新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を排出すること

みなさんのお家は、きちんと“換気”できていますか？

換気が出来ていないと、ホコリを吸っているようなものに

チェック！室内の換気がきちんとできている？

この、換気ができているかのカンタンなチェック方法があります。

それは、
〇部屋の中でニオイがするかどうか？？

たとえばどこかの部屋に入った時、いつも特有なニオイがすることはありませんか？
「ここっていつもこのニオイがするな～」
ともし感じたら、それは“換気不足”かもしれません。

換気ができていたら、部屋は無臭にはるはずなんです。
いつもなにかしら部屋にニオイを感じる場合は、意識して換気をしてみてください。

目に見えない室内の空気、じつは悲惨なことになっているかも？！

切っていませんか？２４時間換気システム

２００３年７月１日に施工された建築基準法の改正により、２４時間換気システムの設置が義務化されました。

昔の家は気密性が低かったため風通しがよく、換気システムがなくても自然と換気されていたんですね。
※気密性を上げることは、家の断熱性を上げるためにとても重要なこと

しかし今の家は気密性が高く密閉度が高くなったため、換気システムを付けないと換気が不十分に。
従って、２４時間換気システムの設置が義務化されました。
つまり、換気システムを２４時間きちんと作動させておくことは非常に重要なことなんです。

よく、「２４時間換気システムってついてるけど使っていない」というお声を耳にします。
換気はとても大切ですので、ぜひ２４時間換気システムは常に作動させておいてくださいね～

これから家を建てる方に知っていただきたい、家の「換気システム」の重要性

換気って、なぜそんなに重要なの？

２４時間換気システムは、だいたい２時間に１回家全体の空気をすべて入れ替えてくれます。

ヒトが１日に口にするものは、
約８％が水、約７％が食べ物、
そして、約８５％が空気と言われています。
１日に摂取する空気の量は、約２０キログラム！

その２０キログラムの空気は一体どこで吸っているのでしょうか？
１００年生きると仮定すると、およそ６５年間、私たちは室内で過ごすと言われています。
一日でいえば、平均１５時間１３分は家で過ごすそう。
つまり、多くの空気を室内で取り込んでいると言えます。

◎新鮮な空気を体内に取り込むことは、私たちの健康に大きな影響を与えるとても大切なことなんです。
従って室内の空気をキレイに保つためにも、室内の空気の換気はとても重要なのです。

二酸化炭素濃度は、子どもさんの成績をも左右する？！

こんな興味深い研究結果もあります。

人は、呼吸をすると二酸化炭素を吐き出します。
換気をしていない締め切った部屋にいると、炭酸ガス濃度が高まり、
集中力の低下や眠気を催します。

人混みの中にいると息苦しく感じたり、電車で座っていると眠くなったり・・
その原因のひとつに、二酸化炭素濃度が関係しているかもしれません。

眠気を催す二酸化炭素濃度は、１,０００ppm。
屋外の新鮮な空気だと、二酸化炭素濃度は４００ppm。

部屋の中にいて、すぐ眠くなったり、集中力どうしてもなくなってしまったり、疲れやすかったり。
そんな環境では、勉強もはかどりません。
そういった症状がある場合は、“換気”がきちんとできているか見直してみてもよいかもしれませんね～

きちんと換気できていないと、“ぜんそく”を発症させる原因にも？！

小児喘息の５０～９０％はハウスダストが原因ともいわれています

今、ぜんそくの患者さんの割合が増加しています。
食べ物の変化やストレス等、様々な原因だと言われています。
しかし、最近の住宅の換気不足も要因の一つ、なんです。

ぜんそくの主な原因のひとつに、アレルギーの諸症状を悪化させる
カビ・ダニ、ハウスダスト、があります。
こういったアレルゲン物質は、床面３０センチ以下に多く漂っています。
ハイハイする赤ちゃん、睡眠中や安静が必要な方が一番汚れた空気の中にいることになります。

目に見えていないだけで、ホコリはたくさん舞っています

実は、きちんとした換気システムを取り入れて“換気”することで、空気を綺麗にし、このアレルゲン物質問題を解決することにつながります。※詳しくは、高性能フィルター付きの換気システム（後述します）をご覧ください

そう、換気は「新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を排出する」という、大切な空気清浄機の役割をも果たすからです。

増えるダニの除去にも、適切な換気が重要

オススメ換気システムは「床面排気」「床下給気」全熱交換型換気システム

とはいえ換気システムをつければどれも同じ、というわけではありません。

オススメは、床下給気＆床面排気のシステム。

床面排気のメリットとは

ニオイの成分は重く下に落ちる性質があります。
たとえば、トイレのニオイ。
床からの排気にすることで、臭気を上に巻き上げることなくニオイを排気してくれます。

ちなみに、多くの新幹線や百貨店などのトイレでも、この床面排気が採用されています。

また、ニオイだけでなく、ホコリや花粉などのアレルゲン物質。
これらも床面排気にすれば、上に巻き上げることなく素早く排気。
室内を快適な空間に保ってくれます。

床面給気のメリットとは

２４時間換気システムを切ってしまう大きな理由の一つに、
「換気システムを使うと家が寒い」
というお声があります。

家の気密性・断熱性等の理由もありますが、壁で給気、換気を行っていることも原因と考えられます。
つまり、壁に穴が開いているのと同じような状態で、暖房であたたまった空気がそのまま外へ出ていき、外の寒い空気が室内へ入ってくるから。
従って、換気扇の数だけ熱が逃げている状態に。

これを解決するためには、
外からの新鮮な空気を熱交換して室内へ給気。
暖房で快適な温度に保たれた室温を回収しながら新鮮な空気を入れ替えることが出来る。
屋外に空ける穴は、基礎からの２か所のみ、従って家の気密性はＵＰ！
室内の熱を逃がさず、冷暖房効率も保つので省エネにも。
つまり、換気をしても熱を逃がさない、それが床面給気の全熱交換型換気システムです。

空気清浄機の役割をも果たす、換気システムの高性能フィルター！

高性能フィルターがついてる換気システムを取り付けることも重要！
高性能フィルターは、花粉除去率９９．８％、ＰＭ２．５除去率９８％！
室内に入ってしまう前に、花粉とＰＭ２．５をほぼ取り除いてくれます。
部屋に入る前に空気をキレイにしてくれるので、空気清浄機よりも効果的！
家の中に入ってくる空気は、空気清浄機でキレイにした後の新鮮な空気になる、というわけです。