中川義仁 自己紹介へ

【パッシブハウス】暑い・寒い家を快適な住環境にする、ゾーン断熱工

2018/06/07(木) NAKACHUの家づくり

 過ごす時間が長い場所を優先して断熱性を上げる、断熱改修工事

こんにちは!
住まい手と一緒に楽しんで建てる家作り。
暑い夏も涼しく過ごせる家。冬もぽっかぽかで一年中快適な室温で暮らせる家が得意な、枚方市にある中川忠工務店の伝道師、中川義仁です。

先日、中川忠工務店も会員になっている、
パッシブハウス・ジャパン(Passive House Japan)の近畿支部セミナーへ参加してきました。

パッシブハウス とは。

厳しい燃費の基準を乗り越えた家のこと。
断熱材や高性能な窓、熱ロスの少ない換気システムなどを駆使して、 寒さや暑さをガマンしない、快適さを生み出す家。
自然の力を最大限利用し、少ないエネルギーで、快適な暮らし。
日本の気候風土を利用した燃費の基準を、パッシブハウスジャパンは示します。(パッシブハウスジャパンHPより)
つまり、
少ないエネルギーで一年中快適な室温で暮らせる家、
それがパッシブハウス
 
 
パッシブハウスの超高性能な家づくりを日本中に広めたい。
そんな熱い想いを持った仲間が集まった勉強が定期的に開催されています。
 
 
その中のひとつが今回の近畿支部セミナー。
 
 
現在建設中のパッシブハウス、既存のパッシブハウス、
そして、ゾーン断熱を採用した断熱改修工事中の現場を見学させていただきました。
 
 
パッシブハウスを建てていく上で、現在工事中の現場をみせていただくことは、
大変ありがたく非常に勉強になります。
パッシブハウスを施工するためには、緻密な設計はもちろんのこと、確かな施工技術が必要になります。
 
 
ということで今回は、現場大工の小川くんも同行しました。
 

セミナーがあった日は、まさに夏日!気温が30度近くまであがりました

 

今回、大変勉強になったのが、断熱改修工事をしている現場を見られたこと。
ゾーン断熱という断熱工事の方法。

ゾーン断熱工事とは?

ゾーン断熱とは、普段生活する場所を動線で結んで断熱改修工事をすること。
これは、家の中を行き来するなかで、出来る限り温度差を感じることのないようにするために行います。

日本の断熱性の大きな問題点の一つが、
空調管理が各部屋で行われている、というところ。

ヨーロッパなどでは家中の空調を全体で管理しているため、家の中の温度ムラがありません。
しかし、部屋ごとに空調を行っている日本の住宅は、
たとえば冬は、暖房であたためられた部屋から、空調管理のされていない寒い廊下やトイレ、浴室などに移動することにより
急激な温度差が発生してしまいます。
この温度差が身体に大きな負担をかけ、ヒートショックなどの重篤な病を引き起こす原因となるのです。

また、部屋ごとに温度ムラがあると、結露の発生の原因ともなります。
湿度は均一化しようとする特性があります。
つまり、あっという間に湿気は同じ空間であれば広まっていきます。
その空間の中で、温度の高い場所と低い場所があると、
空間で一番温度の低い場所が結露してしまいます。

水蒸気の分子はとても小さいため、湿気は多くの建材を通り抜けて移動します。
今の時期であれば、部屋の中が暑くても壁の中が冷えてしまっている、ということがあり、
壁の中で結露してしまう(内部結露)という現象が起きてしまうわけです。

つまり、
「夏でも冬でも、家の中に温度の低い所、高い所を作らないような
家づくりが必要」
というわけです。

皆さんご存知のとおり、結露は木材を腐らせ、家の耐久性を損なうばかりでなく、
カビやダニの発生原因ともなりますから注意が必要です。

従って、これから家を建てようとされている方は、
ぜひとも、家中の温度ムラが発生しない家づくり。

家の中の空調をできるかぎり一定に保つことができるような高気密・高断熱の家づくりがオススメ。

また、現在のお住まいの気密性・断熱性に不安がある方で、家を建て替えるまではちょっと、
という方にオススメなのが、
このゾーン断熱という方法です。

家の中で日常よく使用する部分を生活ゾーンとして結んで断熱改修工事をする方法。
居間や台所、寝室、お風呂やトイレ、それらを結んだ部分を一つのゾーンとし、
ゾーン内の断熱性を高めるのです。
ソーンの中で温度差がなくなることにより、暮らしの中でヒートショックなどの事故が発生することを抑制。
毎日をもっと快適に、健康的に過ごすことが出来ます。

家全体の断熱工事と比較して、カンタンな工事で行うことが出来ます。

まさに、住み慣れた家を暑さ・寒さに悩まされない家にリフォームする方法。

ゾーン断熱改修工事の方法

ゾーン断熱改修工事は、既存の壁・天井・床はそのままに断熱化をすすめます。

まずは、壁・天井・床に、高性能な断熱材を入れます。
重要な開口部(サッシ)は、より断熱性能の高い樹脂サッシにトリプルガラスの窓に。
スキマを出来る限り無くして気密性を上げ、気になる湿度は換気システムと調湿シートで調整を。

特に換気システムには気を使い、いつもキレイな空気を家中に充満させ、かつ、
外気の熱が家の中に入ってこないように、熱交換換気システムの導入を。

 

適切に断熱改修することで、今家の中が暑い・寒い・湿気でジメジメする、といった
お悩みを減らすことができます。

 

ご予算に応じて、温度差が身体に負担になりがちな、高齢のご家族様が過ごすところ、
小さなお子様が過ごすところ、などを優先にゾーン断熱工事をするのもオススメです。

 

今回、実際にゾーン断熱工事をしている現場を見せていただいて、
ますます、今家の断熱性にお悩みの方にオススメしたいなぁと感じました。

 

長くなってきたので、ゾーン断熱工事のお話はここまで。
近畿支部の勉強会はまだまだ続きます。

いつも学ばせていただいております!

 

本日は以上です!

・高性能な家作りについてはこちら
パッシブハウス ◎高気密・高断熱

 

 

◎夏は涼しく、冬はぽかぽかあたたかい。
一年中快適な室温で暮らせる家作り。
株式会社中川忠工務店
大阪府枚方市長尾元町6丁目52番7号
お問い合わせはお気軽に こちら
TEL072-857-6138

◎家作りにおける「窓」の重要性をもっと知りたい方は こちら


中川忠工務店は、パッシブハウスジャパン会員です。

 

 

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