家にもヒトにも良くない結露は、発生させないようにすることが重要

こんにちは!
住まい手と一緒に楽しんで建てる家作り。
暑い夏も涼しく過ごせる家。冬もぽっかぽかで一年中快適な室温で暮らせる家が得意な、枚方市にある中川忠工務店の伝道師、中川義仁です。

 

今月号も中川忠工務店MAGAZIN5月号のお届けが始まっております。
お手元に届いた方は、ご一読いただけますと嬉しいです。

 

中川忠工務店MAGAZIN 5月号

 

5月号は、意外に知られていない、
夏に起きる怖い住宅の結露について特集しています。

 

ご存知ですか?夏でも結露することを

冬に起きるイメージのある結露。
その理由は、冬場の結露は目に見えるから。

朝起きたとき窓がぐっしょり濡れていた、という経験はありませんか?
寒い冬の時期に冷えた窓や玄関ドアなどに水滴がつく現象、これが結露。
窓ガラスなどの表面で起きるので、「表面結露」とも呼ばれたりします。

結露

一方、夏に起きる結露は「内部結露」と呼ばれます。

これは、結露が建物の中で起きるから。

目に見えない内部結露は、その発生に気付きにくいため非常に厄介。
部屋の中が快適だったとしても壁の中は結露でカビだらけだった、ということもありますから、
余計にたちが悪い結露といえます。

 

内部結露は非常に危険!

このように、知らぬ間に発生してしまう内部結露は非常に怖いもの。
それはなぜか?理由は主に二つ

1、建物の内部を腐食させ、建物の耐久性を著しくそこなわせる
2、そこに住むヒトの健康を脅かす

 

1、柱や土台を腐らせる結露

結露は水滴が発生します。
木材に水は大敵。
発生した水滴は、やがて建物の重要な躯体部分、柱や土台などを腐らせます。
また、シロアリを発生させる原因にもなり、シロアリは木が大好物。
腐食したり、シロアリによって食べられた柱などはその強度を著しく損ないます。
大きな地震が来たときに倒壊しやすくなったりと、耐久性が失われた家は非常に危険。

 

また、内部結露は壁の中に入っている断熱材をも腐らせます。
断熱材は、家を寒さや暑さから守ってくれるとても大切なもの。
この断熱材が機能しなくなると、冬は部屋の中が凍えるように寒く夏はうだるように暑い。
しかも、結露がどんどん起きやすくなり、まさに悪循環といえます。

高温多湿な日本では、この結露対策は非常に重要です。

家を建てる際は、ぜひ内部結露が発生しにくい住宅になるように意識してください。
(その方法は後述しますね)

 

2、そこに住むヒトの健康に悪影響を及ぼす

結露が発生することにより、木が腐食するのはもちろんのこと、
さらに怖いのがカビやダニの発生。

知らず知らずのうちに結露が壁の中で発生し、
リフォームの際に壁をはがすと中はカビだらけだった、ということも多々あります。

カビやダニは、みなさまご周知のとおり私たちの健康を蝕みます。

アレルギーやぜんそくの発症、なんとなくいつもダルイ慢性的な倦怠感、
体調を崩しやすくなる、感染症、カビ中毒など。

特に体力や免疫力が落ちている方、高齢者や小さなお子様は注意が必要です。

家族の健康を守るためにも、ダニやカビの元となる結露を発生させないような家作りが非常に重要です。

 

夏に結露はなぜ起きる?

暑い夏、冷たい麦茶をコップに注ぐとコップの表面に水滴がたくさんつきますよね。
それと同じ原理。

コップの表面に水滴がつく現象、これが結露

水蒸気を含んだあたたかい空気が、断熱性能の低い冷えた建材に触れることで結露が発生します。

・家の中がいつもジメジメする
・部屋がなんとなくカビくさい
・部屋の湿度がいつも高くて、いつも身体がだるい

そんな症状がある方は、もしかしたら家が内部結露してしまっているかもしれません。

 

内部結露を発生させない家作りとは?

これから家を建てる方は特に知っていただきたいこと。

内部結露を発生させない家作りのポイントは主に以下の3つ。
○断熱性
○空気の流れ
○湿気対策

○断熱性

家の断熱性を上げると、家中が適切な温度に保たれ、温度ムラがなくなることで結露の発生を予防することができます。
結露の発生の一つの理由が、家の中の温度差。
冷たいところとあたたかい所ができるから、結露はより発生しやすくなります。

断熱性を上げるためには、適所にスキマなく高性能な断熱材を施工すること。
もちろん、気密性を上げることも重要で、適切な調湿気密施工で壁の中の湿度をコントロールします。

また、既存の住宅の内部結露にお悩みの方には、
住みながら断熱改修工事をすることも可能です。※詳しくはコチラ

すっぽりと高性能な断熱材でスキマなく部屋を包んであげることにより、部屋の断熱性を上げることができます。

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○適切な空気の流れを作ること

空気が滞留すると、そこに湿気がたまります。

ずっと動かさずに置いている家具の裏や、押入れの中、ソファやベッドの下など。
気付いたら結露してカビが生えていた、という経験はありませんか?

その理由は、空気が流れないから。

できるかぎり家中に空気の流れをしっかりと作ってあげることが大切。
定期的に空気を通してあげて、こまめに掃除するように意識することで、カビやダニの発生を抑制できます。

また、それだけではなく、新鮮な空気を絶えず家の中を循環させるようにすると、
住む人の健康にも良く、またお子様の集中力向上など、良い効果がたくさん!

24時間換気システムが付いているおうちは、常にスイッチを入れておくように。
換気扇やエアコンの除湿機能などを上手に活用することもオススメ。
出来る限り空気の流れをとめず、発生した水蒸気を常時排出するように。

これからおうちを建てられる方は、そういった適切な換気計画も意識して下さい。

エアコンはご使用前にメンテナンスとお掃除がオススメ 詳しくはコチラ

○湿気対策

水蒸気は壁や建材をすり抜けて壁内へ入っていきます。
従って、家の中で出来る限り水蒸気を発生させないようにすることが大切です。

多く湿気が出そうな浴室は、常に換気を心がける。
室内に洗濯物を干すときは、時に湿気の排出を念入りに行うように。

適正な湿度の目安は40~60%。
お部屋の湿度をぜひチェックしてみてくださいね。

収納はこまめな換気を 【ポップな壁紙の柄が可愛らしいA様邸

 

まとめ

◇これから家を建てる方は
適切な断熱・気密施工と、換気計画をしっかりと行うことで、
何十年経っても状態の良い家を保てる、住む人の安全を守ることのできる家作りを。
※詳しくはコチラ

◇既存住宅にお住まいの方は
内部結露を防ぐためには、断熱リフォームがオススメ。
結露の発生を抑制するだけでなく、ヒートショック発生防止、光熱費削減、
身体に負担のかからない家になる、適切な室温で快適に過ごすことができる、
など、様々な良い効果があります。
※詳しくはコチラ

 

これからも、日本中の住まいが
もっと快適に!より住みやすいものになりますように。
喜んでいただける家作りを行います!

 

ということで、本日は以上です!

5月27日(日)開催 ヒラカタ縁JOYカーニバルについてはコチラ

 

◎夏は涼しく、冬はぽかぽかあたたかい。
一年中快適な室温で暮らせる家作り。
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